モンゴリアンデスワームは実在しているの?ダンダダンとUMAの関係も調査!

モンゴリアンデスワームは実在しているの?ダンダダンとUMAの関係も調査!

未確認生物(通称UMA)の一種であるモンゴリアンデスワーム。かつて中央アジアの砂漠一帯に住む人たちは、その存在を信じ畏怖の念を込めて「オルゴイコルコイ」と呼んでいました。日本人の感覚からすればSF作品に登場するイメージが強いため信じられない話です。

この記事では本当にモンゴリアンデスワームが実在しているのか、漫画『ダンダダン』とUMAの関係も合わせて解説します。

モンゴリアンデスワームは実在する?

モンゴリアンデスワームは、捕獲事例がなく、実在することを証明する映像も残されていません。しかし、歴史が古く、約100年前から逸話が伝承されています。

モンゴル政府が捕獲を依頼

1920年代、モンゴルでは、ゴビ砂漠に危険生物が棲息しているという話が浸透。無数の被害と目撃談が政府に寄せられていました。首相は、事態の深刻さを理解し、探検隊に捕獲を依頼。この捕獲対象こそがモンゴリアンデスワームです。

当時の現地住民の報告によると、大きさは50センチから1.5メートル。頭部や四肢がなく、巨大なミミズを彷彿とさせる異形です。迫力のある見た目と共に、非常に凶暴な性質も特徴。酸性の猛毒を噴霧するだけでなく、強い電撃を発生させて、狙った獲物を確実に殺すそうです。

ゴビ砂漠への立ち入りが禁止に

1922年に捕獲を依頼された動物学者のアンドリュースさんは、約8年かけてゴビ砂漠を探検。それまでに数々の化石を発掘してきたノウハウをいかして調査したものの、モンゴリアンデスワームに遭遇しませんでした。そのため、実在するという証言を信じられず…。

しかしながら、現地ではモンゴリアンデスワームによる被害が切実でした。死傷者を増やさない対策が必要だったことから、ゴビ砂漠への立ち入りを大部分で禁止するという異例の措置を講じました。

本格的な調査の始まり

国際問題になりかねない措置に伴い、1900年に動物学者のマッカールさんが探検隊を率いてゴビ砂漠へ。幾度も現地を訪問して情報収集を重ね、火薬を爆発させるなど、モンゴリアンデスワームをおびき寄せるための実験を試みました。その後も各国の専門家とテレビ局が粘り強く調査を繰り返していますが、残念ながら捕獲に成功していません。

モンゴリアンデスワームの正体は?

モンゴリアンデスワームに似た生物は、各地で確認されています。例えば爬虫類のミミズトカゲや、両生類のアシナシイモリは、土の中での生活に適応し、四肢が退化。外見と生態がモンゴリアンデスワームにそっくりです。とりわけアシナシイモリは、全長1.5メートルまで成長したり、口腔に毒を分泌する腺があったりと共通点が随所に見られます。

そのほか世界最大のミミズ類といわれているメガスコリデス・アウストラリスなど、似通っている生物は実に多数。これらの生物が進化を遂げ、モンゴリアンデスワームが誕生しているのかもしれません。

漫画『ダンダダン』とUMAの関係

『ダンダダン』は、龍幸伸さんが2021年に『少年ジャンプ+』で連載を開始。主人公のオカルンと桃が怪異と対峙するSF漫画です。1話を配信した時点で緻密な画面構成とスピード感のある展開が話題になりました。そんな話題作とUMAがどのように関係しているのでしょうか。

UMAが敵や味方として登場

登場する怪異は幽霊や都市伝説、そしてUMAが題材。特殊な科学技術や能力を持っているものの、戦闘や対話を通じて仲間になるケースが多いです。

アニメ第1シーズンの第8話に登場するドーバーデーモンは、アメリカで目撃が報告された未確認生物がモデル。当初オカルンの性器の奪取をもくろんでいましたが、襲撃失敗を機に、彼らの強力な仲間となっています。人情味があり、憎めないキャラです。

因みにオカルンは「地球のUMAが宇宙からの侵略を防いでいるのかも」と仮説を立てています。

モンゴリアンデスワームの動向

『ダンダダン』に登場するモンゴリアンデスワームは、温泉街を牛耳る地主・鬼頭家が崇拝している蛇神。火山の噴火から地元住民を守る存在として信仰されていましたが、その正体は見境なく人間を捕食する巨大なミミズです。人間の生殺与奪の権利を掌握する念波のほか、毒と電撃を駆使し、オカルンたちを追い詰めます。

モンゴリアンデスワームとオカルンたちの対決は、ドキドキハラハラの連続です。UMAに詳しくない人も、釘付けになるはず。

まとめ

モンゴルから砂丘に持ち込まれたモンゴリアンデスワームによって鳥取地震が発生した、巨大なイモムシが九州地方で目撃されたなど、モンゴリアンデスワームにまつわるエピソードは、日本国内にも多数あります。数々の未確認生物の中でもインパクト抜群のため、「実際に見てみたい!」と憧れを抱く人が大勢いるのでしょう。捕獲の報告が楽しみですね。