車が県外ナンバーのままでダメな理由は?罰則についても解説!

車が県外ナンバーのままでダメな理由は?罰則についても解説!

コロナ禍で何かと話題となった車やバイクなどの「他県ナンバー」ですが、よくよく気を付けて見てみると、意外にも街中でよく見かけます。

引越しなどで他県から来たなど理由は様々ですが、他県ナンバーのまま車を乗り続けてもいいのでしょうか。

そこで今回は、車が他県ナンバーのままでダメな理由について詳しく解説します。

県外ナンバーのままでも大丈夫?

街中を走っている車やバイクを見ていると、県外ナンバーの車両が走っているのをよく目にしますし、身近な人にも県外ナンバーの車両にそのまま乗っている人は結構いるかもしれません。実際にこれは問題ないのでしょうか。

最初に結論から申し上げると、引越しの際にはナンバープレートを変えなければなりません。

県外ナンバーのままではダメな理由について詳しく解説します。

県外ナンバーのままではダメな理由とは

そもそも引越しで住所が変わる際、車検証の住所変更が法律で義務付けられており、それに伴い車のナンバープレートも変わります。

「車検証の住所変更すれば、ナンバープレートは別に変えなくても良くない?」と思われる人もいるかもしれませんが、車のナンバーを管理している陸運支局の管轄区域が変わるためナンバープレートの交換が必要になります。

また、住所変更(ナンバープレートの変更)は法的に義務付けられているため、怠った場合には罰則があるため注意が必要です。

車検証の住所変更を怠った際の罰則とは

車検証の住所変更は「道路運送車両法」という法律で義務づけられており、住居の変更があってから15日以内にナンバープレートの変更手続きを行わなければなりません。

面倒だからと申請を怠った場合、50万円以下の罰金が課せられる可能性があります。

さらに、速度違反や駐車違反などで切符を切られた場合、車検証に記載された住所に反則金の支払い通知が届くため、住所変更をしていないと手元に届かずに違反金未納状態のかなり面倒なことになります。

それでも県外ナンバーが多い理由とは?

引越しの際に住所とナンバープレートの変更が法的に義務付けられており、違反すると罰則があることがわかりましたが、それでも他県ナンバーの車両が多いのにはどのような理由があるのでしょうか。

他県ナンバーのままにしている理由として以下のようなものがあります。

  • 面倒だった・忘れていた
  • 住民票を移していない
  • そもそも義務だったことを知らなかった

詳しく解説します。

面倒だった・忘れていた

引越しは荷物の整理や運搬、各種手続きなど忙しいイベントです。どうしてもバタバタとしてしまって住所変更やナンバープレートの変更手続きを忘れてしまったり、面倒だと後回しにしてしまっている人も少なくないのではないでしょうか。

また県外ナンバーのままでも、納税証明書が手元にあれば継続車検は問題なく受けることができるため、あまり意識するタイミングも少ないのかもしれません。

住民票を移していない

大学生の一人暮らしや、短期間の単身赴任などの短期間の引越しの場合は、そもそも住民票を移していない場合があります。その場合は、生活拠点は元の住所(実家など)のままなので、車のナンバープレートを交換する必要もありません。

毎年送られてくる「納税通知書」は管轄の自動車税事務所から送られてきますが、実家に届くため全く問題はありません。

そもそも義務だったことを知らなかった

中には「そもそも住所変更が義務だと知らなかった」という人もいます。

住所変更が必要なことはなんとなくわかってはいるが、50万円以下の罰則があることまではあまり認知度が高くないようです。

また取り締まりをする警察も、1台1台すべての県外ナンバー車両を確認することはしないため、よほど運が悪いか速度違反や駐車違反などをしないかぎり、罰則まで適用された事例はほとんど無く、ニュースなどで話題となることも少ないためかもしれません。

まとめ

街中を走っている車で他県ナンバーの車両をよく目にする機会がありますが、実は引越ししたらナンバープレートを変更することは法律で義務付けられています。

しかし、一時的な引っ越しで住民票を移していない場合はナンバープレートを交換する必要はありませんが、引っ越し作業でばたばたとしていて忘れたり、そもそも義務であることが知られていなかったなどのケースも存在します。

変更の申請を怠ると50万円以下の罰則が科される可能性もあるため、忘れずに手続きすることをおすすめします。