アニメなどでは穴から出てくる様子が可愛らしく表現されていることが多いモグラですが、自宅の庭などにいた場合にはどのように対処したら良いのでしょうか。
害虫などに対しては殺虫剤を使ったりすることがありますが、モグラは殺してはいけないと言われているようですね。なぜ、モグラは殺してはいけないのでしょうか。
そこで今回は、モグラは殺してはいけないのか、対策にはガムが有効なのかといった真相を調査していきたいと思います。
モグラは殺してはいけない?理由を紹介
モグラは穴を掘って進むので自宅の庭や畑にいた場合には、様々な被害を与えるとされています。モグラは肉食動物で野菜を食べませんが、土の中を進んでいる過程でぶつかったりして農作物に被害を与えるとされていますね。
また、自宅の庭の場合にはぼこぼこになってしまったり、土壌環境が低下してしまいます。
そんな被害を与えているモグラですが、なぜ殺してはいけないとされているのでしょうか。
モグラを殺してはいけないとされている理由を詳しくみていきましょう。
鳥獣保護管理法で守られている
実はあまり知られていないことですが、モグラは鳥獣保護管理法で保護されている動物なのです。鳥獣保護管理法とは生態系の保全やむやみに殺傷されないために定められた法で、許可なくモグラを殺したり、捕まえたりすることが禁止されています。
農作物などに甚大な被害を与えた場合などの例外を除き、モグラを殺してしまったりすると、1年以下の懲役もしくは100万以下の罰金が科せられることがあるので注意しましょう。
実際に駆除するとなった場合には、自治体や専門家に相談することをおすすめします。
モグラ対策にガムが有効?真相を調査
殺してはいけないとされているモグラですが、どのように対策を行っていけばいいのでしょうか。
無許可でモグラを駆除してしまうと、罰金などを科せられてしまうので細心の注意が必要ですね。
モグラ対策でポピュラーで、簡単な方法は2つあります。
- ガムを使う
- 匂いで追い払う
それでは、モグラ対策でガムを使ったり、匂いで追い払うのは有効なのか、詳しくみていきましょう。
ガムを使う
土の中にガムを入れることでモグラを駆除することができるとされています。モグラは土の中にいるため視力が弱く、その分、嗅覚が鋭いとされていますね。そのため、ガムを土の中に入れると匂いにつられたモグラがそれを食べてしまい、消化することができず、腸閉塞を起こして駆除できるという方法なんだそうです。
モグラの消化器官はガムなどを消化できないのでこの対策は有効ではありますが、許可なく殺してしまうのは鳥獣保護管理法に反することなので、注意しなければなりません。
匂いで追い払う
上記でも説明したようにモグラは嗅覚が鋭い動物なので、嫌がる匂いを利用して追い払うことができるとされています。
- ナフタリン
- 唐辛子などの刺激物
- 正露丸
- ニンニク
- 炭
モグラは上記のような匂いが強いものを嫌がります。忌避剤を使うという手もありますが、場合によっては農作物にも悪影響を与えてしまう可能性があるので、ニンニクや唐辛子を蒔いてみましょう。
また、モグラが何度も通る道を「本道」といい、こちらにニンニクや唐辛子を仕掛けなければ、効果がないとされています。
まとめ
今回はモグラを殺してはいけないのか、対策にはガムが有効なのか、真相を調査してきました。
モグラは鳥獣保護管理法で守られているため、許可なく駆除してしまうと懲役1年または100万以下の罰金が科せられることがあるので注意しましょう。
モグラ対策でガムが有効だとされていますが、腸閉塞を起こして亡くなってしまい、鳥獣保護管理法に違反する可能性があるので、使うのは避けた方が良いかもしれません。
一方で、にんにくや唐辛子などの刺激物を使って匂いで追い出す方法は有効で、農作物にも悪影響を与えないというメリットもあります。