車一台で始められるビジネスとして人気のキッチンカーですが、「やめとけ」と言われることが多いそうです。店舗を構えて飲食店を開業するよりも資金面での負担は少ないイメージですが、なぜなのでしょうか?
この記事では、キッチンカーはやめとけと言われる理由や、キッチンカーの経営に向いてる人と向いてない人について解説いたします。
キッチンカーはやめとけと言われる理由
キッチンカーはやめとけと言われる主な理由は次の4つです。
- 1年以内で廃業になるケースが多い
- 儲からない
- 天候の影響を受けやすい
- 出店場所を決めるのが大変
週末起業でキッチンカーを始めてみようと考えている人は、リスクやデメリットも知っておくことが重要です。それぞれの理由について、具体的な内容を見ていきましょう。
1年以内で廃業になるケースが多い
キッチンカーはやめとけと言われる1つ目の理由は「1年以内で廃業になるケースが多い」です。比較的手軽に始められるキッチンカーですが、継続するのが難しく1年以内に廃業する確率は30%、3年内では50%を超えるとされています。
経営が軌道に乗るまでは時間がかかり、車の維持費などで経費がかかるため利益が出にくいという点がネックです。
儲からない
キッチンカーはやめとけと言われる2つ目の理由は「儲からない」です。テイクアウトに特化したキッチンカーで提供するメニューは単価が高くありません。そのため、一定の売上がないと利益が出ず赤字になってしまいます。
流行りのメニューであれば利益を出しやすいですが、ブームが去れば売上も落ち、非常にリスキーです。長期的に見てもキッチンカーはなかなか儲からない事業だということを覚えておきましょう。
天候の影響を受けやすい
キッチンカーはやめとけと言われる3つ目の理由は「天候の影響を受けやすい」です。天気が悪いと外に出ない人が増えるため、客足が減ります。傘をさした状態で会計をして、商品を受け取るのは大変です。
超人気店でもない限り、悪天候の中をわざわざ買いに来るという人は少ないでしょう。営業するだけで仕入代などの経費が発生して赤字になるため、天気が悪い日は店を開けない経営者も少なくありません。
出店場所を決めるのが大変
キッチンカーはやめとけと言われる4つ目の理由は「出店場所を決めるのが大変」です。主な出店場所にはオフィス街やスーパーの敷地内などが挙げられますが、人気の場所は高確率で空いていません。
また、人が集まりやすい場所はテナント料が高いため、売上が立たなければ一気に赤字になってしまいます。条件の良い場所で出店するためには、日頃から同業者と情報交換しておくことが重要です。
キッチンカーに向いてる人と向いてないの特徴
ここまでキッチンカーはやめとけと言われる理由について解説してきましたが、必ず失敗するというわけではありません。ただし、成功するかどうかは向き不向きが大きく関係します。
開業のハードルは比較的低い分、始めてから向いてないと感じる人も少なくないようです。キッチンカーに向いてる人と向いてない人の特徴にはどのような差があるのか、比べてみましょう。
キッチンカーに向いてる人の特徴
キッチンカーに向いてる人の特徴は、「臨機応変に動ける」と「向上心がある」です。キッチンカーの中は狭く、一度に入れる人数が限られています。調理から会計までを1人でこなす場合も多いので、臨機応変に動けないとお店が回りません。
また、認知度が上がって顧客が定着するまでは時間がかかるため、向上心を持って試行錯誤する必要があります。これらの特徴がある人はキッチンカーに向いてるといえるでしょう。
キッチンカーに向いてない人の特徴
キッチンカーに向いてない人の特徴は、「マルチタスクが苦手」と「利用者のニーズに鈍感」です。人手が少ないキッチンカーの営業では、同時に複数の業務をこなす必要があるため、マルチタスクが苦手な人には向いていません。
また、出店場所に見合った商品を提供できなければ集客が見込めないため、利用者のニーズに鈍感な人もキッチンカーには向いてないといえます。
キッチンカーはやめとけと言われる理由のまとめ
今回は、キッチンカーはやめとけと言われる理由を解説いたしました。開業しても1年以内に廃業する確率は30%で、なかなか儲からないのが現実です。
売上は天候の影響や出店場所にも左右されるため、継続的かつ計画的に運営ができなければ利益を出すのは難しいといえるでしょう。開業を考えているのであれば、向き不向きも参考にしてみてくださいね。