【AV01 vs AVC1】どちらが良い?それぞれのメリット解説

【AV01 vs AVC1】どちらが良い?それぞれのメリット解説

ネット産業が盛り上がりを見せる現代社会。

今や世界中でスマホやパソコンを使用しない人の方が珍しい時代です。

youtubeやネットフリックスなどが代表に挙げられる、ストリーミング視聴に用いられる技術、ビデオコーデックを知っていますか?

動画コーデックは、動画データの圧縮・変換・復元を行うプログラムのことを指します。

その中でも代表的なコーデックに、AV01、AVC1と言われるものがあります。

この記事では、どちらのコーデックが良いのか、AV01 vs AVC1という事で徹底比較していきます。

 

AV01とAVC1の比較

AV01とAVC1の比較

 

以下にAV01とAVC1の比較表を示します。

機能/仕様AV01AVC1
著作権Royalty-freePatent-encumbered
圧縮アルゴリズムDaalaとThorのハイブリッドH.264
最大解像度7680×43204096×2304
8K対応はいいいえ
色深度10ビット、12ビット8ビット、10ビット、12ビット
カラースペースRec. 2020Rec. 709、sRGB
軽量化技術AV1 Image File Format、WebPMP4、HLS
ハードウェアデコード一部のチップでのみサポート幅広いデバイスでサポート

 

AV01は、オープンソースのコーデックで、著作権フリーであるため、ライセンス費用が不要です。

AVC1は、特許により制限されており、使用する場合はライセンス料を支払う必要があります。

AV01は、DaalaとThorの圧縮アルゴリズムをハイブリッド化しているため、AVC1よりも高い圧縮効率を実現しています。

 

また、最大解像度はAV01が7680×4320であるのに対し、AVC1は4096×2304です。

さらに、AV01は8Kにも対応しており、カラースペースもRec. 2020をサポートしています。

AV01は、AV1 Image File FormatやWebPといった軽量化技術を備えているのに対し、AVC1はMP4やHLSをサポートしています。

また、AV01のハードウェアデコードは、一部のチップでしかサポートされていないのに対し、AVC1は幅広いデバイスでサポートされています。

 

AV01は将来的にはAVC1を置き換えることが期待されており、

今後ますます多くのストリーミングサービスが採用する可能性が高いです。

 

AV01の特徴とメリット

AV01の特徴とメリット

AV01 vs AVC1はどちらが優れているのでしょうか。

AV01の特徴とメリットを解説します。

AV01は、高い圧縮率と高品質なビデオを提供することを目的として開発されました。

AV1は、先進的な圧縮技術を使用して、より小さなファイルサイズでビデオをエンコードできます。

これにより、より速いストリーミング速度、より少ないデータ使用量、より高品質のビデオなどの利点があります。

高圧縮率で高品質な映像を実現できることから、YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスでも採用されています。

AV01は、AV1の改良版であり、より高効率な圧縮を実現することができます。

 

AVC1の特徴とメリット

AV01 vs AVC1はどちらが優れているのでしょうか。

次はAVCの特徴を紹介します。

AVC1は、H.264コーデックの実装形式の1つであり、現在でも最も一般的に使用されているビデオコーデックの1つです。

H.264は、ビデオの高品質化と高圧縮率を両立させることができるため、ストリーミング動画、オンライン映像配信、映画、テレビなど、さまざまな用途で広く使われています。

AVC1は、AV1と比べると古い技術ですが、今でも多くのデバイスやストリーミングサービスで使用されています。

H.264は、圧縮率が比較的高く、画質も比較的良好であることから、ハイビジョンの映像配信などに広く採用されています。

【AV01 vs AVC1】まとめ

AV01 vs AVC1の比較をまとめてきました。

AV01はより高画質でより小さなファイルサイズでのエンコードが可能で、ロイヤリティフリーであるため、今後更なる普及が期待されます。

一方、AVC1は広く普及しており、品質とファイルサイズのバランスが良いため、まだまだ使用され続けることが予想されます。

近代の技術の進化はすさまじいものです。

AV01 vs AVC1の対決でしたが、今後新たな新技術が対抗馬として現れるかもしれません。