醜形恐怖症という心の病を知っているでしょうか?
一説にはマイケル・ジャクソンもこの病気だったのではないかと言われています。
醜形恐怖症とは、自分の身体が正常なのに自分の見た目について思い悩んだり、嫌悪感を抱いたりすることに多くの時間やエネルギーを費やしてしまう心の病気です。
悩み考えている時間は一日3時間から8時間というデータもあります。
醜形恐怖症はブサイクがなりやすい、美人がなりやすいなど色々な噂があります。
また、写真を撮られるのが嫌いともいわれています。
この記事では醜形恐怖症になりやすい人はブサイクや美人なのか、特徴や写真嫌いの治し方や対処法について記事にしてみました。
醜形恐怖症は美人とブサイクどっちが多い?なりやすい人の特徴
醜形恐怖症は美人とそうでない人ではどっちに多いのでしょうか?
病気の定義上「(正常な範囲内なのに)自分は醜い」と過剰に悩むことから、美人な人に多いと言われているようです。
では、本当にブサイクな人にはこの病気は当てはまらないのかと聞かれれば、そうでは無いと思います。
自分の容姿に過剰に悩み、思いつめ、心が病んでいるのであれば醜形恐怖症と考えられるのではないでしょうか。
なりやすい人の特徴(醜形恐怖症に多いタイプ)を調べてみました。
自分に当てはまるかチェックしてみて下さい。
・完璧主義
・負けず嫌い
・頑固
・周囲からの肯定的な意見や評価(きれいですね、カッコいいですね、素敵ですね等)を受け入れられない
・自己評価や自己肯定が著しく低い
・容姿が整っている
・学術にたけている
他に、気質要因として
育児放棄、虐待を受けたことがある人は醜形恐怖症のリスクと関連性あり
遺伝要因と生理学的要因として
第一度親族に強迫症のある人がいると醜形恐怖症の有病率が高くなる
とされています。
遺伝要因は、どうしようもありませんが、気質要因は子供の頃の生活環境を良くすることで醜形恐怖症のリスクを減らすことが出来そうですね。
完璧主義も負けず嫌いも長所でもありますが、短所でもあります。
きちんとやらなくてはいけないところはきちんとやって、それ以外はいい意味で「適当」ぐらいで人間ちょうどいいのではないでしょうか。
醜形恐怖症で写真が嫌い!治し方や対処方法
醜形恐怖症で写真を撮られるのが嫌い!というい方は多いようですね。
自分が気にしている姿を写真に残されて、他人の目に触れられるのは醜形恐怖症の方たちにとっては辛いものです。
対処法としては下記の通りです。
- 証明写真や会社での旅行の記念写真などは仕事の延長として社会通念上撮られることを割り切る
- 撮らなくても良い写真なら無理してまで撮られない、断る
- 友人や家族との写真の場合、事情を話せるなら醜形恐怖症のことを話して理解してもらう環境を作っておく
- 万が一自分の知らないところで撮られた写真が自分に渡されたらシュレッダーにかけるなり破棄する
醜形恐怖症は心の病気です。
風邪で熱がある時は、無理をせずゆっくり体を休めるように、写真を撮られるのが嫌いであればはっきり断って良いのです。
無理して自分が傷つく必要などありません。
醜形恐怖症の治療法としては下記の通りです。
- 自己を受け入れ安心できる生活環境を整える
- 鏡を見る回数を減らす、ネット検索を控える
- 医療機関で適切な治療や、カウンセリングを受ける
- 薬物療法
心の病ですので治療方法も効果も過程も期間も人それぞれです。
焦らず根気よく治療を続けてゆくことが大切です。
気になるところがあるなら、美容整形で治せばいいのでは?とも思われますが、もともと醜形恐怖症の人が「醜い」と感じている部位や場所は一般的な基準に照らし合わせると標準範囲内の人が多いので、そもそも整形の必要などないのです。
もし、整形手術をしたとしても根本的な心の問題を取り除いてあげなければまた同じことを繰り返すだけでしょう。
醜形恐怖症なりやすい人まとめ
醜形恐怖症になりやすい人は、完璧主義者、負けず嫌い、頑固な人に多く見られます。
写真嫌いな人が多く、撮られるのが嫌いと言えずに辛い思いをしている人たちも多くいることでしょう。
醜形恐怖症は、周囲の人に病状が理解されにくく一人で悩みを抱えがちです。
なってしまったのであれば、一人で抱え込まず適切な治療が大切だと思われます。
ですが、子供の頃の生活環境がこの病気の引き金になることもわかっています。
ぜひとも、大人たちは子供たちに「あなたは大切な存在なんだよ」と声をかけてあげてください。
そうすれば、子供たちは「自分は醜い」だなんて思うことなく安心して大人になれるでしょう。