日本の絶対に行ってはいけない森はどこ?理由も紹介!

日本の絶対に行ってはいけない森はどこ?理由も紹介!

日本には、立ち入りが厳しく制限されている、または伝説的に絶対に行ってはいけない森がいくつか存在します。そこで今回は、その森とはどこなのか?また、理由も併せて紹介します。

青木ヶ原樹海(山梨県)

青木ヶ原樹海は、山梨県富士河口湖町・鳴沢村にまたがって広がる広大な森です。富士山の北西に位置し、貞観6年の富士山噴火で流れ出た溶岩の上に、約1200年の時をかけて形成されました。

上空から見ると、木々が風になびく様子が海原でうねる波のように見えることから「樹海」と名付けられたと言われています。様々な広葉樹が密生し、多様な動植物が生息する学術的にも貴重なエリアで、溶岩洞窟や溶岩樹型など独特の地形も見られ、自然の神秘を体感できる場所です。

行ってはいけない理由

絶対に行ってはいけない森、青木ヶ原樹海と言えば自殺の名所と言われており、一度入ると出て来れないという都市伝説が存在します。それが広く伝わり心霊スポットと言われているため、入ってはいけないと思われていますが、実際は整備された遊歩道を外れて無計画に奥深く入ってはいけないという意味合いが強いと言われています。

また、樹海は広大で、木々が密生し見通しが悪く、方向感覚を失いやすい地形で、足元が悪い場所も存在することから転倒や滑落の危険性もあるためという理由もあるでしょう。

八幡の藪知らず(千葉県市川市)

「八幡の藪知らず」は千葉県市川市八幡にある森の通称で、古くから禁足地とされてきた場所です。神隠しの伝承で非常に有名で正式名称は「不知八幡森(しらずやわたのもり)」と言います。

国道14号線沿いの市川市役所向かいにある奥行き・幅ともに約18mほどの小さな竹藪で、柵で囲まれており、立入禁止区域になっていますが、不知森神社の一部は立入が可能です。

長年の伝承と鬱蒼とした竹林の雰囲気が、いまだに神秘的な場所として人々に知られています。

行ってはいけない理由

入ってはいけない理由は多岐に渡り、葛飾八幡宮を最初に歓請した神聖な土地だからという点や地理的に危険な場所である可能性があるからと言われています。

また、「足を踏み入れると二度と出てこれなくなる」や平将門関連説があり「祟りがある」などの都市伝説も多く存在します。これら多くの理由から、日本では絶対入ってはいけない森と言われているようです。

入らずの森(石川県)

入らずの森は石川県羽咋市にある氣多大社(けたたいしゃ)の裏にある原生林です。名前の通り「入ってはいけない森」を意味し、古くから禁足地として知られています。また、神聖な地とされていることから、神勘も年1回、社叢内の奥宮の神業を務めるために目隠しをして通行しているとのこと。

このように、入らずの森は入ってはいけないだけではなく「見てはいけない」森とも言われています。氣多大社は国の天然記念物に指定されており、入ることはできませんが入口の前に立つだけで、違う空気を味わうことができます。

行ってはいけない理由

入らずの森に入ってはいけない一番の理由は、神聖な聖域ということで、原生林に参拝者の靴などに付着した外来種の種が持ち込まれるのを防ぐためです。また、八幡の藪知らずと同様、神隠しの伝承が理由とも考えられています。

新開の森(しんがい)(滋賀県近江八幡市)

新開の森は滋賀県近江八幡宮にある小さな森で、一般的には「シガイの森」という物騒な呼び方で知られています。この森はその名前と周辺の農地の中にぽつんと存在する不自然さから、多くの不気味な噂や伝承が残る禁足地として有名です。

実際には、立ち入りが厳しく制限されているわけではないのですが、多くの人々がその伝承を恐れ、むやみに足を踏み入れないようになったと言われています。

行ってはいけない理由

最も有名な理由は、戦国時代の織田信長がこの地を処刑場として使っていたという説です。そのため、処刑された人たちの怨念がこもっているとされ、近づくと祟りがある、不運に見舞われると言われています。

また、長らくの間、手付かずの状態にある理由に森の木を切ると祟られるという説があったり、近くを通っただけで交通事故を起こしたなどの説も見られました。夜間には心霊現象が起こるとも言われていることから、自然に入ってはいけない森となった可能性が高そうですね。

伊勢神宮正殿裏の森(三重県伊勢市)

伊勢神宮の正殿裏にある森は、神聖な禁足地として、一般の立ち入りが厳しく制限されています。内宮を囲むように広がる「宮域林」の一部であり、神宮の神域と宮域林を構成する重要な場所です。

特に五十鈴川の上流に位置する約5500ヘクタールの広大な森林で、古来より神宮の境内地として管理されてきました。

行ってはいけない理由

一番の理由は伊勢神宮が日本最高峰に位置する神社であり、その正殿は天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする最も重要な場所であるためです。そのため、一般的な観光客はもちろん、関係者以外も立ち入ることのできない厳格な禁足地となっています。

伊勢神宮を訪れる際は、その神聖さを理解し、定められたルールとマナーを守って参拝することが大切だと言えるでしょう。

雫石・慰霊の森(しずくいし・いれい)(岩手県)

「雫石・慰霊の森」は岩手県雫石町にある場所で、現在は「森のしずく公園」と名称が変更されています。ここは、1971年7月30日に発生した全日空機と航空自衛隊機による衝突事故の犠牲者162名の慰霊のために整備された場所です。

名称変更の理由は事故から50回忌を迎えるにあたり、追悼の場としてではなく、空の安全を祈願する場として、より多くの人が訪れやすいようにとの意図が込められているとのこと。そのため、公園内には慰霊碑や慰霊堂、航空安全祈念の塔が整備されており、定期的に慰霊祭や献花・拝礼が行われています。

行ってはいけない理由

入ってはいけない理由は、心霊スポットとして考えられているためと言えるでしょう。噂としては、

  • 森の中で人の気配を感じる
  • 深夜に足音が聞こえる
  • 突然の寒気や気温低下

などがありますが、実際は「入ってはいけない森」ではなく、むしろ事故の悲劇を忘れず、空の安全を願うために、多くの人に訪れて欲しい場所として整備されています。

最後に

今回は、日本の絶対に行ってはいけない森とその理由を紹介しました。日本各地にある禁足のその多くは神聖な場所であるため入ってはいけないという理由が多いようです。パワースポットであることも多いため、入ることはできませんが神聖な雰囲気を感じることはできるのではないでしょうか。